5043.~分かる体験を?
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「これ、分かるかも…」(6月11日)
おはようございます。積塾の長洞です。
時に、”勉強が怖い”、”やりたくない” という強い拒否感を持っている生徒さんがいらっしゃいます。
勉強への拒否感が強かったMさんとの出会い。
Mさんは、現在高校受験を控えている中学3年生の女の子です。
初めて出会った頃の彼女は、勉強に対して極端な拒否反応を示していました。
積塾では、指導において「無理にやらせる」のではなく、本人のペースで『わかる・できる』体験を重ねることを何より大切にしています。
Mさんにも、英語や国語の文章を一文ずつ、あるいは文節ごとに細かく分けて、一緒にゆっくり読み解くところからスタートしました。
時間はかかりましたが、ある日ふと、Mさんの口から、「これ、分かるかも」という言葉がこぼれました。
その瞬間、彼女の目がキラッと輝いたのを今でも覚えています。
この「分かるかも」の体験が、彼女の中の小さな自信の芽となったのです。
それからのMさんは、少しずつ英単語を覚えられるようになり、読解力も向上していきました。
そしてある日、自分からこう言ってくれました、
「英検4級を受けてみたい」。
この言葉に、講師は本当に胸が熱くなりました。
一緒に対策を始めてからの彼女は、以前よりも表情が明るくなり、笑顔もぐっと増えたのです。
「できないわけじゃなかったんだ」
その実感が、彼女にとって何よりの力になっていると感じます。
学習の土台は、「安心」と「わかる喜び」。
発達障害を持つ子どもにとって、学習は苦手や失敗と向き合う場面の連続です。
でも、だからこそ「わかる」という小さな成功体験を積み重ねることで、学ぶことが楽しい、自分にもできるという実感を育むことができます。
Mさんのように、「勉強が苦手」「やりたくない」と感じているお子さんでも、環境と関わり方次第で大きく変わる可能性があるのです。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Mさん、一歩ずつ、一歩ずつ、すばらしい歩みでしたね。「これ、分かるかも」・・・という体験から、Mさんの気持ちの中に、少しずつ広がりができてくるようすが見えるようです。まるで、曇り空の中に少しずつ青空が広がっていくかのように。そんな体験を、ほかのたくさんの方たちにもしていただきたいですね。積塾では、日本はもとより、海外の生徒さん方ともこのように学習に取り組んでいます。
